木村伊兵衛(1901-1974)という写真家を知っていますか?
東京下町の日常の風景を絶妙に切り取るスナップショットで有名なのですが、見ていると、特別ではない風景や光景が動きを持ってくる、暖かい不思議な雰囲気を持った写真です。
土門拳という写真家も同時代のライバルでしたが、土門拳の写真はとにかく凄みがあるように思います。計算され尽くしたライティングは美しく、緊張感に溢れているように思いますが、木村伊兵衛の写真はより身近に感じられるように思います。
木村伊兵衛の写真が大好きなのですが、時々其の気分になって撮ってみます。浅草の風景は白黒にするとなんともレトロでかつ暖かく、すごく木村伊兵衛”風”に撮れるような気がして楽しいです。
この写真は浅草寺本堂前、Leica M10-P; Summicron-M 1.2/35mm; 1/3sec.; f/5.6 ISO200 で撮りました。
byあどみ
コメントをお書きください